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『フェイクファー』感想その4

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そして最後になりました。フェイクファーの感想4回目、最後の感想です。遅くなってすいません。もっとも楓のおまけ感想が残っていますが、それはまた後日ということで。
いつもどおり非常に無駄に長い感想ですが、お付き合いくださいませ。

※好き嫌いを五段階評価で表してます。
 ★5とても好き、★4好き、★3ふつう ★2いまいち ★1だめ・苦手

11 スカーレット
★4
スカーレットは以前リサイクルの時に感想を書いていて、付け加えることはあまりないと思っておりました。全体的に癖がないという印象に変わりはなく、album mixということで少々違いがあるようですが私にはその違いがわからないですし。この間CMに使われたときの感想もそのときに書いてますしね。
ですが今回の感想用に歌詞を改めてまじまじと読んだら、なんだかよくわからないところがでてきました。「誰にも言えずに~」からの言葉です。前は漠然と女に告白するときの不安な気持ちを歌ってるんだろうと思ってましたが、それにしてはなんだか妙な感じがします。
「くずれ落ちそうな言葉さえ」ってなんだろう。その言葉を聞いて聞いた人の心がくずれ落ちそうってこと? 言葉そのものがしっかりしていなくて、ちゃんと言葉にできないってこと? 
こんな感じで部分的にわからなくなってしまいました。やっぱり草野正宗の歌詞は難しいですねー。自分の解釈にやや自信がなくなってきております。いい歌には変わりないんですけどね。
2番目に好きなフレーズは「優しく 抱きしめるだけで 何もかも忘れていられるよ」ですね。他のところと迷いましたが、ここを聴くとロマンチックな気分になれるのでこれにします。

12 フェイクファー
★5
この歌は何回聴いても飽きないですね。いい歌だなー。大好きです。ゴースカでも票を入れてしまうくらい大好きです。
イントロから同じメロディを繰り返してそれがだんだん変化していくところとか、間奏の部分とか、最後の盛り上がるところとか、メロディと音自体がすごく好きです。
曲全体に開放感があるような気がします。ほんとうに箱の外へ出れたような、頭上を覆っていた天井が抜けたような。晴れ晴れとした明るい開放感を感じられるのがすごく好きです。しかも最後を締めくくるのにふさわしい"たどりついた感"もありますし。やっと「君」に出会えてよろこびにあふれてるとしか思えない曲です。

しかし曲は明るいのに詞はむしろ暗くて後ろ向きです。なにせ最初の曲の盛り上がりどころの詞が「たとえ全てがウソであっても」ですからね。盛り上がるところでそれかい!と突っ込みたくなります。ゆったりとしたメロディでまさに「よろこびにあふれてる」かのように歌うところで「分かち合う物は何も無いけど」とか「偽りの海に」とか歌ってしまうし。そもそもタイトルが「フェイクファー」、暖かくて見た目派手ですが実は偽物ですからね。
恋に心底うかれているようで不信感ありあり、実体感のない言葉の羅列が、明るい開放的な曲に合わせて歌われるのがなんとも不思議です。
この曲の感想で「君」に商売女を連想する人がいるのも無理からぬことです。タイトルが「フェイクファー」だからというだけではないでしょう。恋の真っただ中で、女視点で「あなたの恋の言葉はほんとなの?」と歌う歌はありがちですが、男視点で「君の恋の言葉はほんとうか」と歌う歌はあまり一般的でないような気がします。男の自信のなさもしくは不信感に特殊な状況を思い浮かべたくなります。
喜びにあふれかえっているような音と、不信感というか現実味のないマイナス感ある詞のギャップを感じさせる歌だと言えます。

ですが、詞について、私は違う解釈をしています。詞をまるごと肯定的にとらえる解釈をしたいのです。
一般的に草野正宗の歌詞は言い切らないと言われてます。「空もとべるはず」とか、「強くなれる気がしたよ」とか。この歌でも「そんな気がした」と言ってますしね。
しかしそれは、現実がどうあれ自分はそう思う、という意味にも聞こえます。事実が白であろうと黒であろうと、自分が白と思ったら白だし、黒と思ったら黒だという意味です。
この歌でも、事実は箱の外にいなくても、未来と別の世界を見つけた気がしたなら、見つけた。ウソでもくすぐったい言葉だったらそれでいい。偽りだろうと喜びにあふれてる。自分が思ったことが事実より優先されているように見えます。言ってみれば、嘘もつき通せば真になるように、真偽の判断ぬきで自分の感覚を100%肯定している感じです。
そう考えると詞と曲は一致しています。個人的にはそう考えないとあの晴れ晴れとした音は納得いきません。"フェイクファー"というものは偽物の毛皮ですが、着れば本物と同じように暖かいわけです。寒さを感じている人にとっては着て暖かくなるなら本物偽物は問わない、必要な目的は達するわけです。
要するに、はったりではなく本気で「ウソであってもそれでいいと」思っている歌だということです。ある意味「妄想の勝利」を高らかに歌ってる、そう思います。
(これはあくまでも個人の一解釈です。正解だと主張したいわけではないですが、言い切らないと語尾がまどろっこしくなるので断定口調になってます。押しつけがましく感じたらすいません。)

長々と書きましたが、自分の解釈にこだわりたいくらいこの歌が好きですという話です。聴いていて気分が晴れやかになるのを、歌詞からも追及してみたという話でございます。
一番好きなフレーズはほんとに全部なんですけど、あえて選ぶと「偽りの海に身体委ねて」です。偽りと言いながら陶酔している感じがして、妖しい気持良さを感じます。


◆アルバム感想まとめ
アルバムのフェイクファーについての予想としては、比較的優しい、女性的な、垢ぬけた感じのアルバムなのかなと思っていました。ジャケット写真の印象もありますし、一部収録曲の印象からもそう思ってました。
でも実際に聴いてみると、予想ほど優しくも女性的でも垢ぬけた感じもしなかったです。一部の曲が女性受けするのは確かですけど、全体的にはそうとは限らないですね。
特に予想の雰囲気とずれてる感じがしたのは、センチメンタル・スーパーノヴァ・ただ春を待つ・ウィリーです。
センチメンタルは、元からかっこよくて好きでしたが、アルバムで通して聴くと芯の太さが際立つ印象です。
スーパーノヴァはその前の楓との差がありすぎですね。
ただ春を待つはいかにもスピッツらしいと思います。こういう曲をこのアルバムに収録するのがスピッツというバンドなんでしょう。
ウィリーは、なんとなく女にはわからない男の世界観というものを感じます。
結論としては、確かに一部の曲は世間的なスピッツのイメージ通りですが、全体を聴くと、世間的なスピッツのイメージではないある種の野暮ったさ、泥臭さみたいなものが抜きがたくあるという印象です。
アルバムを通して聴くと、アルバム全体の世界観のようなものに圧倒されます。特に最後のフェイクファーを聴いているときの、ここにたどり着いた感が半端ないです。全部聴いた後は不思議な感動に襲われます。ただその感動には優しいとか洗練とか爽やかというものは含まれていないです。それがロックというものなのかは私にはわかりませんが。でもこれがスピッツなんだろうなとは思います。
ジャケットの中身も、外側の女の子の写真から感じる印象とは違ってました。良い意味で安っぽくてガキっぽくて面白い写真が並んでますね。エクトプラズムみたいな変な白い光や、そこに書かれたマサムネさんの字も味があって面白いです。ただスペースが小さくて歌詞が全部書かれていないのが消化不良になりますけど。(余談ですが、歌詞が全部書いてないのが不満で、別に自作の歌詞カード作ってしまいました)
そんなわけで事前の予想とは違っていましたが、このアルバムはとても良かったです。

以上でアルバム『フェイクファー』の感想は終わりです。

次回からは『惑星のかけら』です。三枚目のアルバムで、ここまでが初期といわれてますが、自分が初期のスピッツの曲に対してどういう感想を持つかがとても気になります。
そしてまた感想が長くなったらごめんなさい。
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